自称「ちょっと死霊が見えるだけの普通の人間」である螢那の、後宮なぞとき物語です。
会うたびに口説いてくる皇太子・侑彗のことは、完全スルーで(なぜなら彼は「凶悪な誘拐犯」だから!)、なんとなく巻きこまれていった事件たちを解決していきます。
女装して後宮に入ってくる小姑・喬詠(侑彗の乳兄弟)のイビリにも負けず、友人になった冬薇(猫かぶり)と瑠宇(博打好き)とともに頑張ります。
途中皇后様から斬首されそうになったりと大変な目にも遭うけれど、祖母から受けた理不尽な英才スパルタ巫女教育で仕込まれた知識を使って難題を解決!
そうしているうちに、侑彗からの「皇太子の妃」口説き攻撃にされされるだけでなく、いつの間にか「皇帝の妃」へもスカウトされることに!
妃への勧誘を振り切って、死霊がうじゃうじゃいるロクでもない後宮から逃げたい螢那のこれからは、どうなるのでしょう・・・?
父を無実の罪で殺され、その連座で斬首された燁国の王女・瑶伽が、後宮の宮奴である瑜依の屍を借りて復讐を果たさんとするお話です。
物語は、瑶伽が八歳だった瑜依の死体を借り、宮奴として暮らしはじめた二年後からはじまります。
素直になれないうちに瑶伽を失い、未練を引きずりまくっている元婚約者の淵之(瑞華帝国の第六皇子)と、信じていた人たちに裏切られて歪んでしまった瑶伽の魂をこよなく愛する変態・壺中仙(正体不詳)。ふたりの瑶伽を挟んだつばぜり合いを楽しんでいただけたら幸いです!